永田英也
お盆休みも終わり、夏の暑さもそろそろ和らいでくる今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。夏の暑さが和らいでくると、熱中症への関心が薄れていきますが、それが原因となり熱中症になってしまう方も多くみられます。総務省消防庁の統計を見ると、滋賀県の熱中症搬送者数は8月19日～8月25日の期間で37人となっています。昨年の同じ期間は36人でした（4月29日からの累計で628人）。統計を見ても分かる通り、今も毎日のように熱中症で運ばれる方がいます。
そこで今回は残暑の熱中症の要因と熱中症対策・予防についてご紹介します。
１．残暑に熱中症にかかる要因
9月は夏から秋へと季節が変わっていく変わり目で、気候が変動しやすい季節です。夜は過ごしやすくなる季節ですが、急に暑くなったり涼しくなったりするため、からだへの負担が大きくなります。熱中症は高温多湿の環境にからだが適応できないときになるため、この時期も夏場と同じように熱中症への注意が必要です。曇りでも湿度が高くて蒸し暑い日や、曇りや雨で涼しい日が続いた後に、急に晴れて気温が上昇した日などは要注意です。真夏の暑さでからだがダメージを受けていることも熱中症にかかる一因としてあげられます。また、スポーツの秋ということで学校の運動会や地域の運動会などが多く開催される時期ですが、スポーツで多量の汗をかき脱水症状を引き起こすことで熱中症になる方も多く見られます。
２．残暑の熱中症予防・熱中症対策
〇こまめに水分補給する
9月は「秋」というイメージと7月8月よりは涼しく感じることから、真夏に比べると水分補給への意識が薄れて、からだが脱水となり熱中症にかかってしまいます。のどの渇きを感じる前に水分を補給することが大切です。
スポーツをする際には普段以上に水分補給を意識することが必要です。のどが渇いていなくても運動する前と休憩時、運動した後には必ず水分を補給するようにしましょう。運動時の休憩は30分おきにとることが適切とされています。涼しい場所での水分補給やからだを冷やすことで熱中症になることを防ぐことが出来ます。激しいスポーツのときは、糖分や塩分を含んだスポーツドリンクを飲むのもオススメです。
〇無理な外出は避ける
9月は真夏に比べると過ごしやすい季節となり、行楽に出かける機会が増えると思います。しかし、真夏の暑さでからだがダメージを受けているときに、無理をしてしまうと体力の低下につながり熱中症にかかりやすくなってしまいます。自分の体調管理をしっかりと行い、無理のない外出を心がけましょう。
〇睡眠と食事
夏場にエアコンの効いた場所に長くいたり、冷たい食べ物や飲み物ばかりを摂ったりしていると、自律神経や内臓機能の乱れを招き「夏バテ」になってしまうかもしれません。この夏バテを防ぐには、しっかりとした睡眠と栄養バランスの取れた食事が大切です。いつもよりも早めに寝たり、お昼寝をしたりすることでからだを休ませてあげることが大切です。食事に関しては、朝昼夜の3食をバランスよく摂り、特にビタミンＢ１を多く含む食材を取り入れることで疲れにくいからだを作ることが出来ます。
３．まとめ
このように、「もう夏が終わった」というイメージから水分補給の意識が薄れて油断してしまうことが残暑の熱中症を引き起こす原因となります。意識的に水分補給をすることや休憩をとること、無理をしないことで熱中症を防ぐことが出来ます。
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永田英也
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