猛暑真っ只中の今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。熱中症に関するニュースも毎日のように耳にするようになりました。総務省消防庁の統計を見ると、滋賀県の熱中症搬送者数は7月29日~8月4日の期間で185人となっています。昨年の同じ期間は112人でしたので、去年を超える水準で熱中症患者が増えています。(4月29日からの累計で379人)。
そこで今回は、熱中症の原因となる脱水症状や気付きにくい「かくれ脱水」についてお伝えします。
1.「かくれ脱水」とは
脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴です。そのため、脱水症になりかけているのに本人やその周囲の人が気付かないうちに脱水が進行している状態になります。この状態を「かくれ脱水」と言います。
2.「かくれ脱水」のサイン
この「かくれ脱水」はからだがサインを出しているので、それを確認することで見つけることが出来ます。「かくれ脱水」のサインを確認する方法は以下の通りです。
①親指の爪の先を押す
親指の爪を押すと白くなりますが、赤みが戻るまでに3秒以上かかると脱水の疑いがあります。指先は血管が細いので水分不足の変化が出やすくなっています。
②握手する
握手して手が冷たかったら脱水の疑いがあります。脱水症になると血液は重要な臓器に集中するため、手足などの抹消まで血液が行き渡らなくなって冷えてしまいます。
③舌を見る
舌が渇いていたら脱水の疑いがあります。脱水症になると唾液が減少し、舌の表面が乾いてきます。
④皮膚をつまむ
手の甲辺りの皮膚をつまんで元に戻るのに3秒以上かかったら脱水の疑いがあります。脱水症になると皮膚の水分が失われ、弾力性がなくなります。
⑤脇の下を確認する
脇の下を確認して渇いていたら脱水の疑いがあります。通常、脇の下は汗による潤いがあります。脱水症になると汗が出なくなるので脇の下が乾燥します。
これら「かくれ脱水」のサインをチェックして、当てはまるポイントがあればすぐに水分補給を行い、涼しい場所で休むことで脱水状態をおさえ、熱中症になってしまうことを防ぐことが出来ます。
3.最後に
夏は食欲が落ちやすくなるため、体に必要な水分や塩分を不足しがちになり、脱水症をおこしやすくなります。脱水症の手前の「かくれ脱水」の段階で、水分補給をしっかりと行い、熱中症にならないように心がけましょう。
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永田英也
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