今ニュースは新型コロナウイルスで持ち切りですが、その陰に隠れて毎年花粉症に悩まされている方の中で、今年はあまり花粉症がひどくないなあと感じている方も多いと思います。
私自身も10歳の頃から花粉症に悩まされて20年以上花粉症と付き合っていますが、今年の花粉症は弱く助かっているなと実感しています。
今回は、そんな今年の花粉症について実際はどうなのか、また来年の花粉症の予測についてまとめてみました。
1.今年2020年の花粉の飛散が少ない理由
関西のスギ花粉飛散のピークは2月中旬から3月上旬なので、スギ花粉のピークは過ぎつつあります。スギ花粉のピークが終わる頃にはヒノキ花粉のピークがやってきます。しかし、今年2020年はスギ・ヒノキともに花粉の飛散が少なく、花粉の飛散が多かった昨年2019年と比べて花粉の飛散量が大幅にダウンしています。
花粉の飛散量はその前年の夏の気候が大きく影響します。2019年の夏は、気温は平年並みでしたが、梅雨明けが平年よりも遅いことで曇りや雨の日が多く日照時間は平年を下回りました。
この日照時間の短さがスギやヒノキの雌花の生育に悪影響を与えて翌年の花粉の飛散が少なくなる要因の一つになります。
ここ滋賀県では花粉の飛散量が平年比で91%。昨年比2019年比ではなんと51%と少なくなっています。
2.来年2021年の花粉の飛散予測
例年1月になると日本気象協会からその年の花粉の飛散予測が発表されます。もちろん現時点では来年2021年の花粉の飛散予測は発表されておりません。ここでは過去の花粉の飛散傾向と今年2020年の夏の気候予測から来年2021年の花粉の飛散予測を行います。
<過去の花粉の飛散傾向>
過去の傾向を見ると花粉の飛散量は隔年で増減しています。つまり花粉の飛散量が少ない年の翌年は飛散量が多い年になる傾向が見られます。このことは花粉に毎年悩まされている方なら今までに体感していることと思います。前年の夏の気温によって必ずしも少ない年の翌年が多いとは限りませんが、今年2020年の花粉の飛散量が少なかったことから、来年2021年の花粉の飛散量は多いと予測することができます。
<2020年夏の気候予測>
日本気象協会によると、今年の夏の気温は平年並みか高いと予想されています。梅雨時期の降水量はほぼ平年並みの見込みで、盛夏の時期は平年より晴れて暑い日が多く夏の降水量はほぼ平年並みと予想されています。
気温は平年並みか高く、降水量はほぼ平年並みと予想されているということから、2019年の夏に比べてスギやヒノキの雌花の生育にとって好条件が揃っていると考えられます。
上記、過去の花粉の飛散傾向と2020年夏の気候予測から来年2021年の花粉の飛散量は多い可能性が高いと予測します。
3.まとめ
今年は花粉の飛散量が平年よりも少なく、比較的過ごしやすい春となっています。この過ごしやすい春にはお花見やお出かけをしたいところですが、そこに新型コロナウイルスの影響で外出を控えなければならない状況になっているのはとても残念ですね。新型コロナの終息が待ち遠しい限りです。
今年は花粉症が軽かった方でも、来春になるとまた状況は変わりますので来年の花粉シーズンを迎える前には、マスクを準備するなど花粉症対策をしっかりと行うように心がけましょう。
永田英也
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