LPガスをお使いのご家庭では、お使いのガス屋さん、もしくはガス屋さんに依頼された保安調査員によるガスの点検があります。
これは法律で定められた定期点検(定期消費設備点検)で、4年に1回以上の点検・調査を実施することになっています。
この定期点検を行うことで、ガスをより安全に、安心してお使い頂くことができます。
ガスの保安調査は法で定められた資格者が行うのですが、「ガスの点検」を口実に在宅する方を騙し、金銭を要求するという事例が起こっています。
今回は先日滋賀県で実際に発生した事例をご紹介させて頂き、このような詐欺に遭わないために、気を付けて頂きたいポイントなどをご案内させて頂きます。
滋賀県で実際にあった事案
2020年3月上旬、「ガスの点検」を装った人間があるお宅へ訪問、台所へ上がりガスコンロ付近を触っていた。5~10分で終了し、在宅していた家人に部品を交換したという名目で3,000円を要求。家人はその人間を疑わずその場で現金を渡してしまった。
その約1週間後に滋賀県エルピーガス保安センターより、定期点検へ伺う前に日時や内容等を告知する「点検のお知らせ」通知表がポストへ投函されたため、先日のガス点検は偽物だったと気付いた、という事案です。
普段からガスをお使いの方は定期的にガスの点検があることをご存知かと思います。
そこにつけこんだ犯行で、非常に悪質だと言わざるを得ません。
滋賀県エルピーガス保安センター
弊社ではガスの定期点検(定期消費設備点検)を滋賀県エルピーガス保安センターへ委託しております。定期点検等の保安を専門に行っている機関であり、訪問前には先ほどあったように必ず「点検のお知らせ」を各ご家庭へ投函してからの訪問を行っておられる等、下記の内容を必ず順守されています。
〇訪問前に必ず「点検のお知らせ」を配布する。
〇保安センター職員は常に身分証明名札を身に着けている。
〇交換部品はお客様に了承を得てから交換する。
〇金銭の授受は一切しない。(部品交換等の費用はガス事業者からの請求になります)
〇調査結果報告、委託販売店・点検実施機関名記載の「点検通知書」をお客様へお
渡しする。
まずこれをして頂きたいこと、気を付けて頂きたいこと
以前にも、ガス容器付近をうろうろして金銭を要求した、という事例を聞いたことがありますが、こういった偽ガス調査員の被害に遭わないために、いくつかお願いしたいポイントがあります。
☆少しでも疑問があればまずガス屋さんに直接電話してください☆
一番初めにまずこのことを覚えておいて頂きたいです。弊社の社員であれば名前を確認できますし、保安センターからはどの時期にどの地域を訪問しているという報告が委託元のガス会社に必ず入ります。訪問される保安センター調査員の方の名前も報告されているため、身分を確認することが可能です。なんならその場で電話を替わって頂いて確認させて頂くことも可能です。
〇「ガスの点検」で訪問した人間の身分証を確認する
弊社社員は常に社員証を身に着けておりますし、保安センター調査員の方も身分証をかならず身に着けておられます。
「あれ?」と思われたら会社へ直接電話してください。
〇定期点検のときにお金のやりとりはしない
点検により部品等の交換が必要な場合、そのおおよその金額のお話は出るかもしれませんが、保安センター調査員の方は現金のやりとりは一切されません。その場での支払いという話が出た時点でその人間は偽物です。
また、費用が発生する内容は必ず事前に確認、承諾を得てから作業されますし、費用の請求はガス会社からになります。
「おかしいな・・・」と思われたら会社へ直接電話してください。
LPガスをより安全に、安心してお使い頂くためにかならず定期点検は必ず受けて頂く必要があります。
しかしその制度を利用した、ガス事業者とお客様の信頼関係につけこんだ犯罪は決して許すことはできません。
何度も書きますが、少しでも違和感、疑問があればまずガス会社へ直接電話をしてください。そうすれば身分の確認ができ、安心して点検を受けて頂くことができると思います。
よろしくお願い致します。
参考URL:滋賀県エルピーガス保安センターhttp://www.shiga-lpgas.or.jp/
掛谷昌広
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