家庭用、業務用を問わず、様々な場所で浸透してきたLEDですが、メリットがある反面デメリットもあります。
タイトルに「無電極ランプ」というあまり耳慣れないことばがありますが、LEDの苦手とする部分をカバーできる照明ですので、今日はこちらをご紹介させて頂きます。
LEDのメリットは大きいけどデメリットは・・・?
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もうすっかり定着したLED。我が家でも照明は蛍光灯からLEDに取り替えました。LEDの良いところとしては、
・電気代が安い。
・蛍光灯と比べて寿命が長いので電球交換をそれほど気にしなくてよくなる。
・外で使っていても虫が寄ってこない。
代表的なものはこのようなことでしょうか。
では、実際に感じたりお客様から伺うデメリットにはどんなものがあるでしょうか。
・広い範囲を照らす、というより狭い範囲が明るくなる。
・上の理由から明るい場所とそうでない場所のむらができる。
・まぶしく感じる
などがあります。家の中で使う分にはさほど気にならない程度かもしれませんが、例えば広い倉庫や体育館、駐車場を照らす場合などにはこれらのデメリットをより強く感じる方が多いようです。
水銀条約により2020年から水銀灯の製造、輸出、輸入が禁止に
LEDのデメリットを感じやすい倉庫や体育館などでは、照明器具の主流は水銀灯でした。最近はLEDへの取替が進んでいますがまだ使っている場所も多いと思います。
この水銀灯ですが、2013年10月に、水銀による汚染防止を目指した「水銀に関する水俣条約(水銀条約)」が、国連環境計画(UNEP)の外交会議(熊本市)で採択され、この条約により水銀を使った製品の製造や輸出入が2020年に原則禁止になります。
現在も水銀灯を使っている場所では電球の交換ができなくなることが考えられますので、照明器具の変更を検討する時期が迫っているということです。
取替寿命が長く広範囲をカバーする無電極ランプ
蛍光灯、水銀灯の照明器具をLEDに取り替えるのはもちろん大きな選択肢だと思いますが、1,2で上げたデメリットをカバーできる照明器具として、「無電極ランプ」というものがあります。
無電極ランプの特徴としては、
・長寿命:ランプと安定器の寿命は6万時間。
・省エネ・節電:消費電力は水銀灯の約1/3。
・瞬時点灯・チラつきなし:スイッチを入れると瞬時に点灯・再点灯可能。
・ランプ発熱が低い:ランプの発熱温度は約60~70℃。
・高演色性:*Ra80以上、自然な色で人物や物を明るく照らせる。
・高照射角度:照射角度は360度全面性で、影ができにくい。
(*平均演色評価数。照明で物を照らした時に、自然光が照らしたときの色とどのくらい同じように見えるかを示す指数。100に近いほど自然に近い。)
ということがあります。
メーカーによると、LEDを採用した体育館の使用者から「ライトがまぶしい」、「ボール等ば見えにくくなった」という声があり無電極ランプを増設した例や、駐車場の投光器にLEDを使用したが明るくなる範囲が狭いために無電極ランプへ取り換えたという事例などがあり、それぞれの問題が解決しているとのことです。
家の中でLEDを使っていて気にならなくても、使う場所や目的によってはより用途に合った照明器具があるんですね。ご家庭でお使いの照明や、お店や倉庫などの業務用の照明でお困りごとがあれば、弊社でも取り扱いしていますので、是非ご相談ください。
掛谷昌広
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